うさぎの描き方


牛、虎と2年続けた
干支の描き方講座です。
来年の干支「うさぎ」は例年ほど書き込んでいないので
描き方講座をやるか迷いましたが
沢山描いた中で気付いた過程などを
少しでもお見せしようと始めました。



ノウサギとアナウサギ


ウサギは大きく分けて
ノウサギとアナウサギの2種類います。
今の日本で一般的なのはアナウサギのほうです。
私はどうも、このアナウサギを描く気になれません。
もともと日本にいない、干支のウサギではないからです。



このふたつは同じウサギでも見た目も習性も大きく違います。



ノウサギは名前の通り、野原を走ってすごし
巣は作りません。
耳も足も大きく、細身で目がぎょろっとしています。
赤ちゃんは耳も足もしっかりついた状態で生まれ
数時間で自力で動けます。



対してアナウサギは地面に穴を掘り巣を作ります。
敵が来てもじっと動かずに丸まっています。
穴の中で過ごすので耳は小さく
体は丸っこくて大きな目をしています。
また、穴の中で出産をするので
生まれた赤ちゃんは毛の生えていない
耳も足も確認できない状態で生まれます。

元々アナウサギはヨーロッパの地方種だったのが
おとなしく飼い易い、と言う理由で今は世界中で繁殖をしています。
日本には元々ノウサギしかいませんでしたが
今現在、よく目にするのはアナウサギの方です。

で、年賀状ですが
当然干支のウサギはノウサギな訳です。
ですが現代ではウサギと言うと
アナウサギを連想することが多いと思います。


(参考文献 「ウサギがはねてきた道」 川道武男)


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