へびの舌


ヘビの生態的な一番の特徴はアゴの関節ですが
見た目の一番の特徴は舌かもしれません。

例えば虎であれば黄色と黒の模様、
牛だったら左右に突き出た角、
うさぎなら長い耳、と
絵にする際に、その動物の記号ともあるべく特長がなにかしらあると思います。
ヘビの場合は、細長い胴体もそうですが
先が二つに割れた舌こそが、絵にするときの記号になると思います。

試しに他の動物に先割れの舌を出させてみると…



また不思議な絵になりましたが…。
もうそれだけでヘビを思わせる姿に変身できます。
頭の形とか、ウロコとか
そんなことを気にするより
長い線にマッチ棒の先を書き加え
先割れの舌をつければ、それだけで蛇の記号となります。

これはなんだ?と聞かれたら、、
尻尾の長いおたまじゃくしのようにも見えるし
持ち手のある鞭にも見えなくもない…。



でも舌をつければ
これはもうヘビにしか見えない。
うろこやあごの形なんてたいした問題ではない。



ヘビは視力も弱く、耳も退化しています。
地中での生活を経て進化したための様です。
モグラと同じく地中では鼻だけが頼り、
ヘビの場合は鼻ではなく舌で集めた成分を
口内の器官に当てることで嗅ぎ分けるそうです。
3次元的な空間把握の為に
先は二つに割れ、常に上下に動かしています。



なので正確に絵にするには
舌が動いているように見せる必要がありますが
大抵はペロッと出したままの絵になります。
実際には舌を出したまま、だら〜〜んと垂らす事はありませんが
絵的な記号として舌を見せているヘビになります。


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