へびのあご

蛇のあごについて書きます。

生態的に最も特徴を持った部分ではありますが
絵を描くに当たっては控えめなくらいの表現で充分かと思います。

ヘビのアゴは、手足を持たずに捕食する必要性から
大きな獲物を丸呑みできるよう進化しています。
頭蓋骨とあごの骨とを方型骨(方骨)でつなぎ
左右の下あごは前の部分で骨が繋がっておらず
靭帯でつながれています。



つまり他の動物と比べ縦に大きくあごを開くことも、
また、威嚇の為にあごの骨で大きく見せることも
また、あごの先を靭帯で広げる事もできます。



ただ、絵にする上でねずみを咥えているような場面を
年賀状の題材には取り上げないと思うので
そうした生態の絵はここでは取り上げません。

頭の前方部分は前の項で説明したように
大きめのうろこで覆われています。
その部分だけが頭の様な気がしてしまいますが、
うろこが小さくなった頭の後ろ部分にあごが隠れています。



特に骨ばっている様に見える(私だけかもしれませんが)
アオダイショウ(岩国の白蛇も含みます)はこの方型骨が外からでも分かるので
意識的に書き加えるとそれらしく見えます。



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