へびのあたま〜あたまの形

へびを描くのに必要なパーツはたった二つ、
あたまと体、このふたつです。

体のほうは単純化してしまえば
ほとんど紐の様な形状になるので
絵的な要素は顔に集中すると言ってもいいと思います。
体をあまり描かない蛇の絵はあっても
あたまを描かない蛇の絵はないでしょう。

ヘビの頭は流線型の様な、マッチ棒の先のような形をしていますが
きちんと形のルールがあります。

下はうろこを抜かした図

まず、ほぼ頭蓋骨の形のままの頭頂部。

すっきりした線の鼻骨

そして変幻自由なあごのラインです。

頭頂部はヘルメットのように固く、多くの脊髄動物同様脳みそを守っています。
そして目の周りだけでっぱっていたりします。
これも人間と一緒ですね、目を守っています。


鼻骨は頭頂部からの線を鼻先までつなぎ
あごは、鼻先から頭部後方へまっすぐ伸び
目元を過ぎた辺りから逞しさを増し
首の付け根辺りまで
エラ骨が大きく張り出しています。



このあごの骨は体を大きく見せるのに役立ったり
勿論口をあけるのに縦に開いたりも出来る
ヘビ一番の自慢の部位です。


変幻自在に動く蛇の体の中で
唯一固く、形の変化が少ないのが頭部です。

また、頭の描き方は
うろこを描くか、描かないかにも左右され
蛇の模様にも左右されます。
うろこや模様については別項で説明させていただきます。


※ここでは干支として描くことを想定して
日本に住むナミヘビ科を参考に説明しています。
細かい蛇の種類の書き分けについては
後日更新する「ヘビの種類」を参照ください。


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