はじめに



ヘビといえば爬虫類の中でも最も進化した生物です。
偶蹄類がクジラに変化したように、
トカゲの様な姿から、手足をなくし紐の様な姿になり
腹ばいだけでどこへでも移動できる体を持ち
あごを外しどんな大きな獲物でも丸呑みしてしまう
ある意味、爬虫類の進化の成功者の形がヘビだと思います。



にも関わらず、
ヘビは十二支の中では最も人気がありません。
どちらかと言えば嫌われています。
何故か。
毒があって人に危害を加えるから?
最も毒蛇は全体の数割しかいないし
実際の生活でも目にする機会は殆どないはずです。

人に危害を加える干支の動物といえば
虎も挙げられますが
トラは人よりも大きな体を持ち、
その強さにどこか憧れを持って「格好いい」とさえ思われています。

では毒がなければ好まれるか、と言うと
それも難しい様子。
その理由に手足がないその姿。
どうやって移動できるのか見ただけでは理解できません。
理解できないから、怖い。
想像の出来ない動きをする動物は怖いのです。


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