絵描き日誌
出張所その1








 な訳で行って来ました,水野さんのらいぶ。
 この「楽屋」にお邪魔するのはもう4〜5度目。
 昨年のNYに出展した絵もこの楽屋で描いたものです。

 今年に入ってからも3回くらいになるかな?
 そのくらいになると店の主人もさすがに覚えているとおもわれ、
 「水野さんのお客で絵を描くやつがいる」と

 覚えられれば少しは自由に動いて描いてもいいかなぁ、と
 思い始めた今回のライブでした。
 













と言いつつもこの日はちょっくら風邪気味,
しかも日誌にあるように2週間近く奮闘していた
お仕事がやっと前日あがった、と言う状況で
「よっしゃ、ばりばり描くぞぉ」と言ったいつものような気合が入らず
さりとてライブに行くのに絵の道具を持っていかない訳にも行かず。

まぁ、ぼちぼちてな感じで小さめのスケッチブックを2冊、
持参しての観覧となりました。

着いてみればこの日は満席!
もうステージ裏の(半分スタッフ)席しか空いておらず
嬉しい反面どんな絵になるかな?と。

長く水野さんのステージを拝見させて頂いているけど
ベースを弾いている姿を後ろからと言うのは始めてかも。

な、訳で1枚,簡単にペンでのスケッチ。
でこれがこの日一番落ち着いたいい絵になったかも。


次に…
墨で大きくぐわっと
描き始めるパワーがなく、
おとなしく墨を使ってベースを弾く水野さんの左手をスケッチ。


この日は4人展の中村さんも一緒でして、
以前「手がいいね」なんておだてられて調子に乗って
今日は手にこだわって見てもいいかも、と。

前にも上松美香さんのコンサートでも手だけをスケッチしたことがあり,
もちろんそれだけでは作品にならずとも
全体の中で手の締める割合は大きいので集中的に練習しても
ぜんぜんかまわないぞ、と。




それでも後半、
結局後ろ姿ではそれ以上の展開を見出せなくて,
正面に移動してスケッチ。

相方,木村俊介さんは
横笛と三味線をあやつる多彩な方
どちらも絵にしてみたいと以前から思っていた。
それにはカウンターからのアングルがいいと思っていたのだ。

結局(疲れたとか言いながら)集中してチャレンジ。
横笛は軽やかな,流れるようなイメージ。
さらさらした線をイメージして描いてはみたけど


うまくいかない。
何度かチャレンジしたけど
どうも紙が合わないらしい。
細く描こうとするとかすれてしまう、
たっぷりと墨をつければ描けるけど野暮な線になってしまう。

最近は画仙紙なんかでよく描いていたから,
今紙はこの紙で描きなれないと
使いこなせないようだ。
今度画仙紙タイプのスケッチブックを買い求めておくべきか。










お次は三味線に、こちらも挑戦。
鋭い音色,力強さと繊細さ,すばやさイメージは膨らむもうまく絵にはならず。



頭だけ落ち着いて描いてみた。
影絵のような効果になる。
が、身体の方はこらえきれず速描に、
右手と左手の位置がよく合うもんだな、と自分でも感心、
でも簡単なスケッチの枠を出ず,次回は別の紙を持ってくるぞ,と
(でも大きいと面倒なんだよな…お店で描くにも迷惑だし。。。)

でもってまたしても開き直って(?)
手だけのスケッチ。


で、手の形のスケッチなら筆だとまどろっこしくなって
ペンで。


描いてて気がついたけど
三味線って弦押さえる指、中指あんまし使わないんだね、
薬指では弦をはじいたりもして結構重要な指みたい。



引き続き
ベースを弾く水野さんの手をスケッチ。
上は弓を引く右手,
右上のあるのが弦を押さえる左手です。

で、最後に今度はペンで
木村さんの笛ふき姿にチャレンジ,

でもあまりうまく行かず、
筆と紙だけの問題でもなかったか?

笛吹きはお正月のお囃子で
少しは描きなれているはずなんだけどなぁ,
まだまだ精進が足りないようで,
また次の機会に描かせていただきます。
ダブル俊介さま!

ありがとうございました。