馬の首



馬の顔の各部位の説明を終えたところで
顔全体の描き方に入りたいんのですが
その前に首とたてがみの説明をしたいと思います。

馬の首は、イメージでは細長いような印象を受けますが
かなり特徴的な形をしていると思います。
それは、「細長い」でも「太くて短い」でもなく
胴体から太く生えて、頭に向かって細くつながっています。
そして上から見ると平たく、横から見ると実に平面的で広く見えます。



細かく見ていきますと、
頭の登頂部分から、胴体背中の盛り上がっている部分(肩甲骨)まで
頸椎、首の骨が通っています。
まずこの部分に基本の筋肉がついています。
そして頭の二つあるアゴ骨の間から、前足間の胸筋の上へ
ホースの様な物がつながっています。
これは食道です。

そしてこの頸椎筋肉と、食道に挟まれて
頭を動かし支える大きな筋肉が頭の付け根を頂点に
長四角の様な形で張り巡らされています。

食道のホース部分は筋肉のように伸縮をしないので
パン、と張っている事なく柔らかそうにたるみが生じる事が多いです。



普段は頸椎と筋肉の間にへこみが出来ている事がありますが
走るときは耳の後ろから筋肉が盛り上がって
頸椎沿いに太い筋肉が見えます。


形とそれぞれの部位の特徴を理解しながら描くと
様々な角度での首を自然に描けるのではないかと思います。