目の上の血管



馬の顔を連想するとき、長い顔、大きな鼻の穴、あと耳と、アゴと思いついて
目の上の血管を思い浮かべる方はあまりいないと思います。

馬を見続けていて、多くの馬に目の上から頭頂部にかけて
太い血管が浮き上がっているのを目にしました。



必ずしもどの馬にもあるものではないかもしれませんが
私が馬を描く時には必ず入れるようにしています。

まず目の周りに大きな骨のふくらみがあり、
その上に遠目で見たらわずかに、光の角度によってははっきりと
でこぼこしている血管を見る事が出来ます。




鼻筋であったり、アゴであったり、
骨が作る線は単純ではっきりしたものですが
この目の上の血管と
アゴエラから口先にかけての線は
よく見ると複雑な線で構成されています。
それをひとつひとつ描いてしまうと
ごちゃごちゃしてしまうので
少しでも何かの線があるように匂わす程度に描写すると
より馬らしくなるのではないかと思います。