馬の後ろ足



上半身では顔と首、そして胸あたりの筋肉が絵を描くにあたっての大きなポイントとなり
下半身ではこの後ろ足が、大きなモチーフとなると思います。



後ろ足、と一言で表しますが
絵を描く際は大きく二つに分けて考えます。
体に付随しているお尻〜太もも〜膝までの部分と
まっすぐ地面に突き刺さる踵〜指先の部分です。




お尻〜膝までの部分はたくさんの筋肉が付いており
足を曲げる方向によって形も、筋肉の見え方も変わってきます。
かなり複雑なので筋肉の動き方は定型化しにくいのですが
骨格をもとにした動きの変化は目で見てもわかりやすいです。



踵から先には筋肉はほとんどついておらず
基本的に形が変わることなく、方向によって向きを変えるだけで対応できると思います。



また、後ろ足は
顔が見える位置からですと両方がそろって見える角度と言うのはないと思います。
左か右に寄ると、反対側の脚は体に隠れ、
足先だけがお腹の向こうに見える事になります。

体の向きに合わせて平行に、反対側の膝がある位置を確かめて
踵から先を描くようにすると自然に足を入れる事が出来るかと思います。


正面方向から描くと
後ろ足はお腹に隠れほとんど見えなくなってしまいます。
それでも下半身の大きな部品ですので、多少のシルエットが見えるようになります。
正面方向から見ると、横から見るときと違って
比較的まっすぐ地面に向かって伸びています。
左右に折れたりはしていません(前後には折れていますが)。





上半身の筋肉とともに
馬の力強さを表現する大事な部分です。
表現したい馬に合わせた後ろ足が描けると
いい絵になると思います。