イノシシの描き方

まず何から始めたらよいか、迷いますが
まずはイノシシと言えば、豚でしょうか。
おそらくは多くの方はイノシシよりも豚の方がなじみがあると思います。 
元々干支の動物は豚でしたが、十二支が日本に入ってきた当時、日本に豚がいなかったため
在野の動物としてイノシシが当てられました。
ですので多くの方がご存じだと思いますが日本以外の、中国や東南アジアではイノシシ年は存在せず豚年となります。
日本でも豚年にすればいいのに、と運動を起こそうかとも思いましたが
今では数少ないイノシシにスポットが当たる機会ですので
これはこれでいいかな、と思っています。

そんな訳で最初に豚と、イノシシの違いからお話ししたいと思います。
もちろん学術的な違いではなく、絵描きの目で見た違いですので詳細は違っているかもしれません。

まず豚と言えば、最初に浮かぶイメージは「太っている」でしょうか。
多くの肉を取るために出来るだけ歩合の良いように品種改良がされています。
その為、イノシシと比べると・胴長で・肉付きが良く骨格が見えにくい
などがあげられると思います。
如何に両者の写真を並べてみたいと思います。
(豚の写真は「やまと豚」さんからお借りしました。
(豚さんをクリックするとやまと豚のHPに飛びます)


こうして比べると豚は首からお尻まで平らで一直線なのに対し
イノシシは首の後ろ辺りが一番座高が高く丸みを帯びているのがわかると思います。
たいていの四足の哺乳類は肩の部分が一番盛り上がっていて
だいたい頭とおしりの位置が同じくらいの高さにあるので
イノシシがそのセオリー通りなのに対し
豚がセオリーを無視しているともいえます。

そしてもちろん、大きな違いが、
豚は毛が生えていないのに対し、イノシシがほぼ全身に毛が生えていります。
これが最も顕著な特徴なので豚に毛さえ生やせばイノシシになると言っても過言ではありません。




もう一つ、写真のイノシシにはありませんが、
野生のイノシシには牙が生えています。
これも豚にはないので豚に牙と毛を生やせばもう完璧なイノシシになるでしょう。

肩の辺りを高くして、胴長にならないように気をつければ
もうこれで完璧なイノシシの完成です。

と言う訳で第一回目で終わってしまいました。
これではあまりに物足りないので
もう少し詳しく見ていこうと思います。


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