例年9月に開催している出版美術家連盟JPAL展ですが
今年は開催されない事が決まりました。
6月頃の状況では、暑気払い会は中止にしても
連盟展は開催しなければ、と言う姿勢だったのですが
その後状況が変わりまして、しかも展示予定会場が新宿だった事も重なり
中止が決定しました。
特に展示の予定は他にないので
一応目がけて準備を考えていたので残念です。
今年は動物作品を展示しようと検討していました。
更に、昨年制作した「墨絵物語」の第二弾を
動物の作品を中心に検討していました。
他にも新しい事に挑戦しようかと動いていたのですが
全て先延ばしになってしまいました。
今の世の中では予定通り物事が運ぶ方が珍しいかもしれません。
なかなか明けない梅雨も過ぎ去り
暑い夏がやってきました。
連載している新聞小説はその後、徳島新聞や山口新聞、青森でも連載がスタートする様です。
暑さに負けないように描き続けます。
その後も魚を描くのが楽しくて、
勿論頂くのも楽しいですけど
続けておりましたら
夜のお店もすっかり営業を再開され
スーパーに並ぶ魚も普段見るものが多くなり
折からの天候不順に伴い漁に出る回数が少ない様で
あっという間に売り場のお魚は手の届かぬような値段にお戻りになりました。
今後は面白そうなお魚を
魚屋さんで見かけたらまた手に入れつつ絵にしていきたいと思います。
魚はどれも、塩焼きにすると鉄板のうまさ。
塩焼き焼きよりも似た方が身を余すことなく頂ける物もあれば
刺身にして格別な味わいを頂ける物もあり
それぞれに特徴を生かした調理法がある事に驚きつつ
お魚生活を過ごしておりました。
4月半ばから6月半ばくらいですかね、
およそ2ヶ月間楽しかったです。
和紙の滲み方、墨の乗り方で絵はずいぶんと変わります。
普段使っている和紙はある程度決まっているのですが
他に相性の良いものはないかな~、といつも
試し書き出来る物を持ち帰って描いたりしています。
そんなものをお見せします。
「白容」と言う和紙です。
にじみが少なく非常の計算のしやすい和紙です。
墨線の乗りも良く線がきれいに見えます。
にじみを必要とせずに白、黒、グレーと綿密に色分けをした絵を作るのに向いているかもしれないです。
墨線画かすれやすく独特の効果が現れます。
このかすれをうまく作品に生かすと面白い絵が出来そうです。
ある程度筆を湿らせると滲みになりますが
湿っていないとかすれる、この境界線をうまくコントロールできると使いこなせそうです。
薄墨がきれいに出る和紙だと思っています。薄墨の中の微妙な筆の流れも再現されてにじみの効果を出したい時に使っています。
中国の画仙紙、福建王版です。
ちょっと楮に似た印象、大きめの作品に向いているかもしれないです。
薄墨の表情は濃い部分が残る独特な模様になりました。
天神と言う非常に薄いつるつるとした和紙です。
値段がとても高かったように記憶しています。
細かな筆の変化も正確に捉えるような繊細な表現が可能かと思います。
薄墨もにじむことなく非常に計算のしやすい画面が作成できると思います。
薄い分、滲みの階層はあまりないので深い滲みにはなりません。
20年経過した古紙だそうです。
非常に張りのある、しっかりとした楮紙で
線も薄墨も味わい深いものにしてくれます。
先の天神の様に線を作為的な物にした方がいいのか
こちらの様にかすれて無作為的な線にした方が良いのか
好みの分かれるところだと思います。
今日はこの辺で
持ち帰った和紙はまだあるので
また続きをやります。
近所のスーパーが新装開店しまして、
以来新鮮な丸(丸ごと)のお魚を販売するようになりました。
それも、中には聞いた事もない様な魚が売られていたりして
毎日のように楽しんでいます。
ある日、「新鮮魚」とだけ書かれた魚がありまして
購入して調べて、、わからず、facebookなどで広く伺ったところ
「ニジハタ」と言う名前がわかりました。
ハタの一種で刺身と煮魚にして頂きました。
まぁ、珍しい魚が並ぶもんだな、と思いつつも
食糧ですから食べてしまえば後に残らないんですね。
これ、生物相として見たら
私の目の前に現れる機会はもう二度とないのかもしれない、
なんて事に気づいてから
せめて絵にして残しておこう、と思うようになりました。
これ、絵を描こうとすると
相当細部まで見ないといけないし、
形も色も、今までにない見かたをするようになって
魚の目利きにも通じるのではないかと。。
面白がって毎日魚を買っていたら
家の者から「もう飽きた、、、」の声。
最初は喜んでいたんですけどねぇ。
ちなみに魚を描く時は
こんな風につまようじで押さえて
鰭などの形を整えています。
そうしないとただの流線形になってしまいますので。
さて、今日は何の魚が並んでいるかな。
2月中旬にYMCAでのイベントが中止になり
以降どんどん状況が変わりました。
2月の末以降、私も電車に一度も乗っていませんし
東京へも出ていません。
週に一度、桜木町の書道用品店に一週間分のイラストの裏打ちに出るのだけが
お出かけ、という感じです。
桜の時期は近所の公園へ出向き
パネルを用意してその場で桜の木を描いたりしました。
なかなか気持ちの良いものです。
また。別の公園でも
今年は二子玉川商店街のライブペイントも実施出来なさそうですし
気分転換に外で描いてみました。
また人気の少ない所で描いてみたいですね~。