世界陸上 棒高跳び決勝


予選を終え絞られた12人の選手で行われました。
当日は雨と風と言う非情に厳しいコンディションの中で、
2年に一度の王者を決める戦いが行われたのです。
(選手名の後の数字は自己ベスト)

5M35cm
12人中10人がパスをする中、コンディションを確かめる様に二人の選手が跳躍。
沢野選手(5.83)の1回目は風に嫌われ跳べず、
ベルギー・ランス選手(5.60)1回目

クリア。こうして雨の中、戦いは始まりました。

風は上空に行くほど強くなり,体重の軽い選手ほど不利になるそうです。
その中、沢野選手2回目の試技。

大観衆が見守る中、見事クリアしました。



5M50cm
スェーデン・クリスチャンセン(5.85)、アメリカ・B.ウォーカー(5.90)、
オーストラリア・マルコフ(6.05)と実力者がいずれも跳躍に入れず失格。
いやなムードが漂う中、ドイツのロビンガー(6.00)が

5M50cm最初のクリアを出す。
続いてイタリアのジブリスコ(5.90)も

力強い跳躍でクリア。そしてアメリカ、ニック・ハイソング(5.90)

表情豊かに集中して見事クリア。
だがここでまた雨足が強くなり条件悪化、
ロシアのゲラシモフ(5.90)はクリアするも
オランダ・ブロム(5.81)、ドイツ・エッカー(5.93)は失敗。
そして日本の沢野選手は…



苦戦が予想される中見事一発で5M50cmをクリアしました。
その後ロシア・パブロフ(5.80)クリア、ベルギー・ランスは失敗に終わり
一度目でクリアしたのは6選手,残り6選手が2度目に試技に入りました。

5M50cm 2回目
2回目は6選手全員が成功する事が出来ず、最後の3度目に生き残りがかかりました。

5M50cm 3回目
世界陸上開催地はフィンランド,お隣スェーデン地元のクリスチャンセン

一層高まる緊張と拍手の中、クリア。B.ウォーカーとブロムもクリアするも、
参加者中最も高い記録を持つマルコフが超えられず記録なしに終わる波乱。
エッカーとランスも失格に終わり、進めたのは次ぎの9人

スェーデン クリスチャンセン(5.85)
アメリカ ブラッド・ウォーカー(5.90)
ドイツ ロビンガー(6.00)
イタリア ジブリスコ(5.90)
アメリカ ハイソング(5.90)
ロシア ゲラシモフ(5.90)
オランダ ブロム(5.81)
日本 沢野大地(5.83)
ロシア パブロフ(5.80)
(試技順)

5M65cm

相変わらず安定しない風に一度目の試技は全員失敗。
この高さが順位を決める大きな鍵になる事を誰もが案じ始める。
その中、2度目の試技でついにアメリカのB.ウォーカーが

最初の成功者となる。
続くロビンガー、ジブリスコは失敗。
ハイソングは跳べたかに見えたが、胸がかすかに触れ無情にもバーが落ちる。
ロシア、ゲラシモフ、今期ベストが5.65だが…

この悪条件下で今期ベストを決める。
これでクリアは二人目。
そして続くオランダ゙のブロム。

5M50cmに続きバーに触れるも、落下せず。奇跡のクリア。
沢野選手、パブロフ選手は失敗。

5M65cm 3回目

前回3位のクリスチャンセン、6Mjumperロビンガー,前回優勝者ジブリスコと
ジャンプ動作にも入れず失敗,メダル候補が次々と姿を消していく。
そして沢野選手3度目の試技。

ジャンプには入ったもののバーを超えられず、無念の失敗。
その後パブロフが決め、この時点で5.35を跳ばずに5.50を一発で決めた
ロビンガー、ジブリスコ、ハイソングの5位タイが決まり
沢野選手8位入賞が確定。
5.50を3度目でクリアのクリスチャンセンは9位。

以上の結果
5.75には次の4人が残った。
アメリカ ブラッド・ウォーカー(5.90)
ロシア ゲラシモフ(5.90)
オランダ ブロム(5.80)
ロシア パブロフ(5.80)

5M75cm

2度目の試技でブラッド・ウォーカー

クリア、続いてオランダのブロムも引き下がらずクリアする。
ゲラシモフとパブロフはクリア出来ず、ゲラシモフの3位,パブロフの4位が決まる。


5M80cm

なんとオランダのブロムが一発で決め、ブラッド・ウォーカーは窮地に。
5.80をパスし、5.85のクリアで逆転の望みを託すが、ならず。
再三バーが味方したブロム選手の優勝が決まった。


おことわり このページの文章と画像はTV放送を見てイメージして描いた物で、大会の内容をお伝えするものではありません。

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参考資料 TBS「世界陸上選手権」