ある日の電車のスケッチ

他人が近距離にいても気にならない場所と言ったら
電車内に他ならない。
それ以外の場所で絵が描ける距離にいたら
もろ意識されてしまう。
かろうじて渋谷のハチ公前はそれが可能かな。
なのでハチ公前でもよくスケッチしてたもんだ。
何はともあれ電車内はモデルの宝庫なのだ。

  

それでもなかなか正面きっては描けないので
後姿や下向いた顔ばかりになってしまうのはちょっと残念。
携帯の車内撮影が話題になると
スケッチもいつか禁止されてしまうのではないだろうかと
心配になる絵描きでした。

車内で立っているとバランスをとるのに結構いいポーズをする。
無理な姿勢ほど美しいもの。
だけど無理な姿勢ほどすぐに変わってしまうもので
残念なこともしばしば。



 



人の横顔の立体感もおもしろいよね。
普段顔って正面からしか見ないから
デザインとして記憶していることが多いんだけど
(人の顔を思い出して横や斜めの顔を想像する人は少ないはず)
実際は凹凸の激しい立体物。
微妙な角度から描いたりすると不思議な顔が見えるんです。
   




ニット帽とマフラーがなんかかわいかった。

あまり距離が近いと
近い部分が大きく見えて距離のあるところが極端に小さく描かれます。
補正すればいいのかもしれないけどそんな機能ついてません。

かっこよかった学生さん。

このぐらいの距離だと均等に全身が描ける。
混みすぎてもこの距離は取れないし
空きすぎると目立つのでなかなか難しいもんです。

それではまた、描けたらアップします。