薬科大ノート2



また東京薬科大の山に行って来ました。
小さな植物園ですがそこにはひとつひとつの植物に
それぞれの世界が広がっていました。

入ってすぐのつる科の植物、何かいないかと覗いて見ると
うおっ、いるいる幼虫がたくさん。

微妙に突起が出てるけど毛虫ではない,
この奇妙なかたち、一体どんな成虫になるのか?
よく見るとこの植物はもうこの虫一家の自宅の様に
大きな幼虫から小さな幼虫までいたるところについている。
葉から茎から食べまくり。
気づけばカラーパターンが2種類あるのに気づいた。

こんな感じだ。これは違う種族なのか?
他に種類はない。
更に探すとさなぎも発見。

いろんなところにぶら下がっている。
こちらは綺麗な黄色

それにしてもあのグロテスクな幼虫がこんな工芸品のような形の整った
さなぎに変態するとは、まったくもって不思議である。
さらにこれが蝶になるのだ。
蛹って本当に不思議。
幼稚園の時、いも堀の際に友達が
地中から見つけた甲虫の蛹をつぶしてしまった事がある。
中からは白い液が出て来た。
あの白いのが生命体なのか?
胃や腸はないのか?
まるで産み落されたばかりの卵の様である。
完全変態する昆虫は食事も全く異なるので
一度生まれ変わらないといけないのかな?
でもなんでそんな事をするのか。
虫ってまったくもって人間には不可解である。
宇宙人に近いかもしれない。

あとで図書館であの幼虫を調べて見た。
生きてる虫は気持ち悪くないのに
図鑑の虫の足はなんか気色悪い,
その結果、あの虫はジャコウアゲハの幼虫と判明。
ついていたつるはウマノスズクサらしい。
ウマノスズクサと言えばジャコウアゲハと言うくらいの密接した関係だそうな。
更に2種類いた色分けはオスとメスと言う事もわかった。
色の白っぽい方がメスで成虫になっても
メスの方が若干羽が白っぽいのだ。

確かにあの辺は晩夏になると黒いアゲハをよく見る。
その幼虫だったのか。
もし次回行った時に黒いアゲハを見かけたら
「オレはおまえがこんない小さな時から知ってるんだぞ」
とつぶやける訳だ。



ジャコウアゲハの家の隣はベニバナインゲン。
ここにもなんかいるかな?
小さな虫も沢山いるけど、よく見るとやっぱり同じ種類の虫が
沢山同居している。

こんなの。
ぱっと見た目コメツキムシっぽいけど見た事ない。
だいたい虫は見ればおおよその種族はわかるつもりなんだけど
見当つかない。
しかもまぁ、描いてられないけどあちこちについている
色は褐色。

これも調べた。散々調べたがわからない。
甲虫と決めつけて探したのが間違いだった。
コメツキムシ,カミキリムシ、玉虫と近いものはあるけれど
決定的に違う。足の長さ,そして触覚。
絵に描いておいてよかった。
描いてなかったら他の虫と勘違いしていただろう。
別の図鑑を取り出してぺらぺらめくってみる。
すると、
これはカメムシの一種であった。
羽の部分が綺麗な平面だったので硬そうに見え
甲虫と勘違いをしたがホソヘリカメムシと言う名の者であった。
よく見ればあの触角のつき方はバッタ系だもんな。
哺乳類にもいろいろあるように
同じ虫でもついてる物は同じでも種族が違うと決定的に違いもんである。
ちなみにこの虫がついていてベニバナ、
名の通り綺麗な紅色だった。



ショウリョウバッタ、まだあと2回は着替えないと大人になれない。
とても身近なバッタだよね。
結構住宅街の空き地でも見れるし。
ケブカワタと言う植物の上で。


通路の敷石の隙間から生えでた植物。
キャベツみたいなつくりだけどなんだろう。

シオカラトンボ。
メジャーだよね。行くとこ行けばわんさかいる。
グレーで描いたのにスキャンしたら見えないでやんの。

絵には残せなかったけど池の中で見を潜めるザリガニや
道端で見かけた大きなトカゲ、に驚いていたらその先にいた
大きなへび。
いろんな生き物のいる場所にチョコっとだけお邪魔して来た
絵描きでした。