多摩動物園イノシシ講座~「干支の講演会」

先日、多摩動物園へ干支講演会「イノシシは本当に猪突猛進?」に出席してきました。
国内のイノシシ研究科6名の内2名(本人たちいわく)が発表する貴重な場でした。

興味深かったのは一人目高橋先生の猪と豚の違い。
猪は嗅覚に頼って餌を探すので、その必要のない豚は鼻腔が短くなる。…

所が、一度豚化した物を近世、新大陸などに食料の確保の点から放逐した結果
再び猪としての特徴を取り戻した肉付きの良い猪が現れた、とのこと。
オーストラリアで見られるそうです。

また、インドやネパールでは猪を飼って食料の確保はしていたけど
欧州や中国ほど種の選別を行わなかったため
これまた猪の特徴の残した豚化した物が見られるとか…。

また、二人目の小寺先生の話では
縄文時代、狩猟の対象だった猪や鹿は
神から与えられるものとして神格化され土器にもなっていた、と。
それが弥生文化が入り田畑を作るようになってから
猪は縄文文化(前世界)の神でありながら
田畑を荒らす悪に転じてしまった、と。
鹿は未だに神格化されているのに
猪だけ害獣とされている現状を話されていました。
(この方は主に駆除と隔離が専門の様です)

12年に一度しか深く知る機会がなく
次にたくさん描くのは12年後かな~、とも思いますが
また違った気持で猪を描く事が出来そうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です