和紙試し書き

和紙の滲み方、墨の乗り方で絵はずいぶんと変わります。
普段使っている和紙はある程度決まっているのですが
他に相性の良いものはないかな~、といつも
試し書き出来る物を持ち帰って描いたりしています。
そんなものをお見せします。

白容

「白容」と言う和紙です。
にじみが少なく非常の計算のしやすい和紙です。
墨線の乗りも良く線がきれいに見えます。
にじみを必要とせずに白、黒、グレーと綿密に色分けをした絵を作るのに向いているかもしれないです。

春蘭

墨線画かすれやすく独特の効果が現れます。
このかすれをうまく作品に生かすと面白い絵が出来そうです。
ある程度筆を湿らせると滲みになりますが
湿っていないとかすれる、この境界線をうまくコントロールできると使いこなせそうです。

中国羅紋箋

薄墨がきれいに出る和紙だと思っています。薄墨の中の微妙な筆の流れも再現されてにじみの効果を出したい時に使っています。

福建王版

中国の画仙紙、福建王版です。
ちょっと楮に似た印象、大きめの作品に向いているかもしれないです。
薄墨の表情は濃い部分が残る独特な模様になりました。

天神

天神と言う非常に薄いつるつるとした和紙です。
値段がとても高かったように記憶しています。
細かな筆の変化も正確に捉えるような繊細な表現が可能かと思います。
薄墨もにじむことなく非常に計算のしやすい画面が作成できると思います。
薄い分、滲みの階層はあまりないので深い滲みにはなりません。

須崎半紙

20年経過した古紙だそうです。
非常に張りのある、しっかりとした楮紙で
線も薄墨も味わい深いものにしてくれます。
先の天神の様に線を作為的な物にした方がいいのか
こちらの様にかすれて無作為的な線にした方が良いのか
好みの分かれるところだと思います。

今日はこの辺で
持ち帰った和紙はまだあるので
また続きをやります。

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